(103) AGINGという事

キスインザボトム
NO.103 2013.1.20



<AGINGという事>





あって当然だった一枚。
ポールが歌うスタンダード集。
ダイアナ・クラールがピアノで、エリック・クラプトンとジョン・ピザレリがギターで参加し、トミー・リピューマがプロデュースした。

できればロッド・スチュワートのように普通に歌ってほしかった。
そのようにやっている曲も実はある。
だが、多くのトラックでポールは口先だけの変な歌い方をした。
一度聴き通したときには、これが現在のポールなのかと思った。
そしてなんだか変に年寄り臭く聞こえた。
ブラインドで聴けば、誰だかわからないような歌声。
気を取り直し二度目に聴いたときに、それが故意になされたものだと気付いた。
よせば良かったものを。
マット・デニスやジミー・スコットばりに枯れた感じでやりたかったのか、ポール。

ポールは年相応の枯れた味を出そうとして出せなかった。
それはそうだろう。
何故なら彼はまだ枯れてなどいないからだ。
いつまでも若くありたいと、そのためにきっとポールは散々努力した筈だ。
ある意味努力が報われもした。
しかし今回だけはアンチエージングの努力が裏目に出た形だ。
隠し切れない年寄り臭さだけが声に滲み出た。
上手に年を取るのも楽ではない。
そして人間、都合の良い「いいとこ取り」はなかなかうまくはいかないらしい。
結局私はスタンダードではなく、ポールの自作曲「マイ・バレンタイン」が一番気に入った。

前回お話ししたエージングCDが素晴らしく効いたのでご報告。
我が家ではピアノの音が妙に詰まったような不自然な鳴り方をしていたのだが、それが嘘のように良く鳴りだした。
メーカー推奨の10時間使用を終えたが、当然こうなると欲が出てくる。
20時間鳴らしたらもっと凄いことになりやしないか、と。
これは悩ましいことになったものだ。
こちらもやはり程ほどに、ということかな。











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