(9) ケリー ブルーな常時通電

ウィントン
NO.9 2011.11.21




〈ケリーブルーな常時通電〉





ビバップとハードバップの違いは、要所でかっこいいキメアレンジが施されているか否かにもある。
名曲、名演として長く残るには、そこのところがあるなしで大きく違ってくる。
ケリー・ブルーのかっこよさも、ある意味ではアレンジの巧みさによるものであり、一概にジャズの本質をソロだけに求めるべきではないのがわかる。
つまり両方必要なのだし、双方かっこよく決まらなくてはならないのだ。
たいへんな事だと思う。

スーナーケーブルを入手してトランス>フォノイコライザー間に使用してみた。
これはいい。
もっと使うか思案しているところである。

現在フォノイコライザーは上杉研究所のU・BROS-20を使用中だ。
本機は遠路到着した時本体ケースを留めるネジが一本脱落していたのであるが、あわてて上杉研究所に電話して事なきを得た。
後日のこと、出し抜けに右スピーカーの音が出なくなり、青くなって色々調べたらU・BROS-20の右側端子が接触不良を起こしていた。
この時も電話で対処してもらった。
実は対応していただいたのは二度とも社長の上杉佳郎氏ご本人だったのだ。
雑誌STEREO SOUNDの執筆者もしておられたので、ご存知の方も多い事と思う。
この業界では有名人であるが、割りと気軽にオーディオの電話相談など受けておられたので、私もその後何度か相談に乗ってもらったものだった。

去年の夏頃だったろうか、「常時通電」についてご意見を伺った事があった。
U・BROS-20の電源を入れっぱなしにしたいが問題があるかないか、という質問に対し上杉さんはこうおっしゃったのである。
「電源入れっぱなしが良いなどというのは、都市伝説的オカルトに過ぎません。
電源を入れて10分もたてば、電気的には安定し、それ以上良くも悪くもなりません。
電源常時ONはパーツを劣化させるだけで何ひとつ良いことなどありはしません」

オーディオの世界には常時通電神話というものが確かにあり、そのように製作されている製品すらある。
私が現在使用中のプリアンプやチャンネルデバイダーやCDプレイヤーには、電源スイッチというものがそもそもない。
常時通電を原則として作られているのである。
節電もへったくれも、そこには一切ない。
であるから、夏場などはそれ相応の発熱をし、故にエアコンが活躍するという、神をも恐れぬ垂れ流し状態となっている。
言わば電気の源泉かけ流しである。
震災直後にはさすがに気が引けたものであった。

上杉さんの説が正しいかどうか、電気のデの字もわからない私には何とも言いようがないので困る。
その上杉さんが昨年の12月、肺がんのため他界された。
急なことであった。
尚、U・BROS-20に常時通電はしていない。
















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