(98) 語るべきもの

南
NO.96 2012.2.18



<語るべきもの>





南博さんはピアニストであるが、文章も書かれる。
バブル期の銀座時代を書いた「白鍵と黒鍵の間に」。
銀座のクラブでピアニストをして作った資金でバークレーに留学した「鍵盤上のUSA」。
そして、帰国後を書いた「マイ・フーリッシュ・ハート」が昨年出た。
どれもやたらと面白く、この道でも十分やっていける水準に仕上がっている。
 
音楽家と文筆家に共通してあるべき必須の素養は何か。
それは何はともあれ語るべき事柄がある、ということに尽きる。
中には語るべき何物をも持ち合わせず、ただ生活のために続けておられる方もお見受けするが、人間誰だって生活がある以上それを責めるわけにはいかない。
しかしながら本来であれば、語るべきものがなくなれば廃業するしかない職業である。

南さんは今のところ、その両方に語るべきものをお持ちのようだ。
文章は大変わかりやすく、誰が読んでも楽しめる。
ピアノはどうだろう。
こちらは少なくとも、わかりやすいとはけして言えない。
他の方に私がお薦めできるのは、残念ながらというか、はっきり言って本の方である。











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