(8) マタドール ジャズメンに年金を

ドーハム
NO.8 2011.11.20




〈マタドール ジャズメンに年金を〉






ジャケットの割りに内容はまともだ。
ジャッキー・マクリーンとボビー・ティモンズの参加が大きい。
下手をすればフラメンコ、良くてフュージョンか何かにカン違いされそうだが、レッキとしたジャズである。
ジャケットの割りに内容がまともなレコードというものは時としてある。
「デモンズ・ダンス」なんかもそうだが、ジャケットと内容が身も蓋ないくらいピッタリな場合もある。
「ビッチェズ・ブリュー」なんかがそうだが、ジャケットはオドロオドロシイが中身は普通かそれ以下、というのは困りものだ。

日本の某CD会社が出した諸作。
ミュージシャン本人はもう大抵お爺ちゃんだが、ジャケットにヘアヌードがあしらわれている。
何を思っての採用なのかじっくり聞いてみたい気がする。
女の裸は何もジャズのジャケット写真で見なくても良いのではないのか。
こっそり一人でいくらでも見られるご時世だというのに。
週刊誌各社が競ってその手の写真を載せた頃であっても、表紙には使わなかった。
CDのジャケットとは表紙であろう。
あんなジャケット写真ではミュージシャンだって困るではないか。
だが、幸いにもジャズのCDなどというものは極少数しか売れず、世間の耳目を集めるような事もないので、実際にはあまり知られていないのだろう。

年金定期便とかいうものが来た。
現時点で想定すべき65歳時の年金額が140万とある。生活できるわけがない。
これは以前の会社がインチキした結果なのだが、それはもう思い出したくもない。
今後65歳まで働いたとして年金額を200万まで上積みできるだろうか。
その前に死ねば何の問題ももちろんないのであるが。

最近は年金問題で何かと騒がしいが、低負担の場合には低福祉だし中負担なら中福祉、これは当然なのであって低負担で高福祉などありえない事は子供にもわかる。
個人的には中福祉などと中途半端で貧乏臭いことを言わず、北欧型高負担・高福祉社会が良いと思っている。
そのためには消費税が20%を超えようとも致し方ない。
そうすれば月最低6万円の年金保証だとか、そんな人をバカにした話もしなくなるだろう。
月6万円でどうやって人並みの暮らしができるというのだ。

消費税というやり方はかなり公平な課税方法だと思う。
少なくとも所得税が高いのよりはマシであろう。
税金というやつは、国家を運営していく上で必要な経費の分担金である。
一人いくらの定額制(つまりバイ・ダッチ、割勘)が本来の姿なのであって、たくさん稼いだからたくさん負担するというのはどこかおかしい。
マンションの管理費を所得に応じて負担はしないのである。
まして累進課税などされては頑張って稼ぐ気がなくなるというものだ。

ジャズメンは今も昔も基本的に貧乏だ。
高名なミュージシャンが本業でさっぱり食えず、副業に精を出さざるを得なかった話はいくらでもある。
デューク・ジョーダンはタクシードライバーをしていたし、ジャッキー・マクリーンは教師をしていた。
これはやはり悲しい話だ。
経済的にもう少ししっかりしていれば彼らは、もっと多くの素晴らしい作品を残したかもしれなかった。
年金などというものもきっとなかっただろう。
それでも好きでやっていた事だから、たとえ金はなくとも満足感はあった事だろうが、彼らの暮らし向きが実際どうだったのか、大変気になるところだ。











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